NEWS / BLOG — 2025.10.02
BLOG — 知見
業界特化AIで「使われる」
プロダクトをつくる方法。
AIをつくる前に、業界の現場で「使われない理由」を全部潰す。それが私たちの仕事の半分です。
INDEX
- 1. 業務に溶ける、ということ。
- 2. データがないところから始める。
- 3. PoC(概念実証)で「効くポイント」だけ確かめる。
- 4. 現場の言葉で評価する。
1. 業務に溶ける、ということ。
「すごいAIですね」と言われて終わるプロジェクトは、たいてい使われません。逆に、3ヶ月後に存在を忘れられているくらい業務に溶けているAIは、KPIを動かしています。現場で生まれる小さな摩擦を、ひとつずつ丁寧に取り除いていく作業。それが「使われる」の正体です。
2. データがないところから始める。
業界特化AIの現場では、データが整っていることのほうが珍しい。手書きメモ、Excel、Slack のやり取り、写真、動画。これらをどう「学習素材」に変えていくかが勝負です。整理しすぎないこと。現場の手触りが残るように、必要最低限のクリーニングだけで始めます。
- 01現場のExcelをそのまま読み込めるパイプライン
- 02手書きメモはOCR+人による補正
- 03動画は重要シーンだけ切り出して学習素材化
- 04誤りを「特徴」として残す(過度に整えない)
3. PoC(概念実証)で「効くポイント」だけ確かめる。
全部を作らない。3週間で、いちばん効くであろう一点だけ、現場で動かしてみる。そこで返ってくる現場の声が、その後の本実装の設計図になります。
「使われない理由」は、たいてい技術ではなく、業務動線の中にある。
4. 現場の言葉で評価する。
精度よりも、現場の人が「これは使える」と言うかどうか。数字に出ない直感的な評価を、私たちは大事にしています。そのために、開発の初期から現場メンバーに触ってもらう仕組みをつくる。
TAGS — 業界特化AI · PoC · プロダクト思考
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